名作文学カフェで世界一周しましょう

名作文学カフェで世界一周しましょう

毎日良質の本に没頭するのはお好きですか?それとも、過去の偉大な作家を研究している作家志望の方ですか?いずれにせよ、本好きの方々は、ヘミングウェイやフィッツジェラルドのような古典的な作家や、有名なJ.K.ローリングなどの小説家の足跡をたどり、彼らのお気に入りのカフェに足を運びます。

それぞれの文学カフェには外見的的な特徴がありますが、これらのカフェを頻繁に訪れるクリエイターや作家に共通していることが1つあります。それは、言葉を書くことに対する情熱です。アルゼンチンからフランスまで、世界中の国々で象徴的な文学カフェを見つけることができます。

illustrated map of ten iconic literary cafes

このルートでは、どこに行けばインスピレーションを得られるかを正確に知ることができます。カウンターカルチャーのビートジェネレーションの作家に共感する人も、指輪物語のようなファンタジー小説に没頭するのが好きな人も、この10軒の文学カフェが有名になった理由を探ってみてください。

The Eagle and Child – オックスフォード(英国)

The Eagle and Child literary cafe illustration

1930年代、J.R.R.トールキンや、C.S.ルイスをはじめとする作家グループ「インクリング」は、毎週ここで昼食をとり、執筆やアイデアについて話し合いました。彼らはラビットルームと呼ばれるプライベートラウンジに集まり、魔法使いやホビットに関するファンタジーのアイデアを出し合ったのです。

当時、ルイスは「沈黙の惑星より」、「別世界物語2:ペレンドラ 金星への旅、「サルカンドラ:かの忌まわしき砦」の宇宙三部作を、トールキンは「指輪物語」シリーズを執筆中でした。現在、カフェではこれらの人気小説の絵や版画を展示しています。

住所:49 St Giles’, Oxford OX1 3LU, UK

The Elephant House – エディンバラ(スコットランド)

The Elephant House

ジョージ4世橋の遊歩道に位置するThe Elephant Houseは、1995年に創業しました。現在では、エディンバラでも特に人気の喫茶店の1つとして評価されています。

Elephant HouseはJ.K.ローリングによって有名になりました。彼女はキャリアの初期にインスピレーションを求めてこのカフェを頻繁に訪れました。ローリングは、処女作「ハリー・ポッターと賢者の石」の大部分を、この象徴的なカフェで書き上げました。作家がインスピレーションを得るためにこのカフェを訪れるのも不思議ではありません。大きな窓側の席の前に座ると、エディンバラ城の素晴らしい景色を眺めることができます。

住所:21 George IV Bridge Edinburgh, Scotland

La Closerie des Lilas – パリ(フランス)

La Closerie des Lilas

アーネスト・ヘミングウェイの「第二の故郷」とも言われるLa Closeries des Lilasは、パリのモンパルナスの魅力と芸術的センスを見事に凝縮しています。ヘミングウェイは執筆のためにこの店を定期的に訪れ、友人のフィッツジェラルドが書いた「華麗なるギャツビー」の原稿を最初に読んだのもこの店でした。有名な作家や詩人たちが、毎週火曜日の詩の朗読会に集まりました。

このカフェは、ヘミングウェイや、ガートルード・スタイン、ジョン・ドス・パソスなど、多くのアメリカ人たちを魅了しました。その他にも、エズラ・パウンドや、テオフィル・ゴーティエ、アメデオ・モディリアーニ、オスカー・ワイルド、シャルル・ボードレールなどの有名な常連客がいました。ジェームズ・ジョイスは、彼の物議を醸す小説「ユリシーズ」が大手出版社によって出版されるというニュースを知ったとき、ここで祝うことにしたほどです。

住所:171 Boulevard du Montparnasse, 75006 Paris, France

Les Deux Magots – パリ(フランス)

Les Deux Magots

パリのサンジェルマン・デ・プレ地区でも特に古いカフェの1つ、Les Deux Magots(直訳すると「2つの中国の置物」)は、かつて文学知識人の拠点として人気でした。現在は観光客に人気の目的地ですが、今でも世界中の芸術家や、詩人、作家を惹きつけています。

このカフェは独自の文学賞「Prix des Deux Magots(ドゥ・マゴ賞)」を創設しました。1933年以来毎年、新しい、または型破りなフランスの小説に授与されています。ジェームズ・ボールドウィンや、チェスター・ハイムズ、リチャード・ライト、シモーヌ・ド・ボーヴォワール、ジャン・ジロドゥ、ジャン=ポール・サルトルなどの偉大な作家がここで時間を過ごしました。

住所:6 Place Saint-Germain des Prés, 75006 Paris, France

La Rotonde – パリ(フランス)

La Rotonde

この伝説的なカフェは、作家や、彫刻家、画家、詩人、作曲家の間で人気がありました。アーネスト・ヘミングウェイや、F・スコット・フィッツジェラルド、ガートルード・スタイン、T・S・エリオットなどの有名な作家がLa Rotondeを頻繁に訪れました。伝統的なフランス料理や、温かい雰囲気、見事な装飾が自慢です。戦時中、La Rotondeは飢えた芸術家たちを歓迎し、芸術家の作品を担保として預かり、彼らが代金を支払うことができるようになると、快く作品を返したことで知られています。

アーネスト・ヘミングウェイは、小説「日はまた昇る」の中で、「タクシーの運転手にモンパルナスのどのカフェにいってくれといっても、いつもロトンドにつれてこられる」と述べています。

住所:105 Boulevard Montparnasse, Paris, France

Antico Caffè Greco – ローマ(イタリア)

Antico Caffè Greco

賑やかな通りの一角で、本を読みながらくつろげるカフェをお探しなら、このお店がおすすめです。Antico Caffee Grecoは、永遠の都ローマの牧歌的なカフェで、250年の歴史があり、政治家や、文豪、芸術家、哲学者を魅了してきました。

バイロン卿、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ、ヘンリック・イプセン、パーシー・シェリー、ハンス・クリスチャン・アンデルセン、ジョン・キーツなどの有名な作家が、この象徴的な場所で時間を過ごしました。

住所: Via dei Condotti, 86, 00187 Roma RM, Italy

Literaturnoe Kafe – サンクトペテルブルク(ロシア)

Literaturnoe Kafe

ロシア文化の中心地では、Literaturnoe Kafe(直訳すると「文学カフェ」)をお見逃しなく。1813年創業のこのカフェは、ニコライ・チェルヌイシェフスキーやフョードル・ドストエフスキーなど、ロシアの文豪たちが愛したカフェと言われています。

また、このカフェは有名なロシアの詩人アレクサンドル・プーシキンが1837年に決闘で亡くなる前に最後に立ち寄って食事をした場所であるとも言われています。店内では、アレクサンドル・プーシキンを偲ぶ蝋人形が窓際のテーブルに座っています。

住所:Nevsky Ave, 18, St Petersburg, Russia, 191186

Café Tortoni – ブエノスアイレス(アルゼンチン)

Café Tortoni

この美しいアルゼンチンのカフェは、作家ホルヘ・ルイス・ボルヘスのお気に入りです。彼はここで有名な作品をいくつか執筆しました。樹齢200年の木々の木陰にこじんまりと佇み、そのユニークな雰囲気で愛されています。

1970年代には、モダニズムの詩人アルフォンシーナ・ストルニも頻繁に訪れていました。伝説的なボルヘスとカルロス・ガルデルの蝋人形が「お気に入りのテーブル」に座っているのを見て驚くかもしれません。

住所Av. de Mayo 825, 1084 CABA, Argentina

Vesuvio Café – サンフランシスコ(米国)

Vesuvio Café

ローレンス・ファーリンゲティの書店City Lightsの向かい側にあるファンキーなVesuvio Cafeは、1948年に創業しました。今では文学や、ジャズ、芸術で知られる歴史的なスポットとなっています。1950年代は、セックスや、ドラッグ、快楽主義といった露骨な題材を扱う文学運動「ビート・ジェネレーション」の作家たちが集う場所として機能していました。

有名な詩人で小説家のジャック・ケルアックは、この運動の中心人物でした。ヘンリー・ミラーなど、他の有名な作家もVesuvio Cafeで時間を過ごしましたが、現在も世界中から観光客が訪れています。

住所:255 Columbus Ave, San Francisco, CA 94133

Caffe Reggio – ニューヨーク(米国)

Vesuvio Café

1927年に創業したニューヨークで最も古いカフェ、Caffe Reggioは、アメリカで初めてカプチーノを提供したコーヒーショップだと言われています。おいしいコーヒーが飲めるだけでなく、グリニッジビレッジの人気スポットとして、作家や、美術愛好家、歴史ファンにも愛されています。映画

「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」では、架空のボヘミアンたちの背景として登場しました。また、ジャック・ケルアックやグレゴリー・コルソなど、ビート・ジェネレーションの作家たちのお気に入りの場所でもありました。現在は、ニューヨーク大学の学生や教授が集うのを見かけるでしょう。

住所:119 MacDougal St, New York, NY 10012

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