ブルガリアの観光収入、2023年11月にパンデミック前の水準を上回る

ブルガリアの観光収入、2023年11月にパンデミック前の水準を上回る

ブルガリアの2023年11月の観光収入はパンデミック前の水準を上回り、業界の力強い回復を示した。

国家統計局(NSI)のデータによると、宿泊による収入は6910万BGN(3820万ドル)に達し、2019年11月の4280万BGNを上回った。

国内旅行者が成長を牽引

2,600万BGNの増加は、2022年11月と比較して12.8%の上昇に相当する。ブルガリア人旅行者は4,630万BGNを拠出し、2019年11月より17.4%増加したが、外国人は2,280万BGNを消費し、5.1%増加した。

客室稼働率は23.8%と0.6ポイントわずかに落ち込んだものの、宿泊施設カテゴリー全体でポジティブな傾向が現れた。

4つ星と5つ星ホテルの稼働率は30.1%で、3つ星は24.3%、1つ星と2つ星は16.2%だった。

宿泊施設数とベッドスペースが拡大

11月のブルガリアの宿泊施設数は2,066、客室数は59,600、ベッド数は123,100であった。

宿泊施設数は前年同月比で0.3%減少したが、ベッドスペースは4.1%増加した。

宿泊数と入国者数は勢いを見せる

宿泊数は855,200で横ばい。

ブルガリア人が636,200泊、外国人が219,000泊した。

4つ星と5つ星の宿泊施設は、非居住者(70.2%)と国内居住者(43.1%)の宿泊を多く獲得した。

全体の宿泊者数は5.5%増の42万4,700人で、ブルガリア人が7.1%増、外国人が0.8%増となった。

2019年11月の入国者数も11.5%拡大した。

ブルガリア人と外国人の滞在が増加

ブルガリア人は合計322,800滞在、平均2泊、外国人は101,900滞在、平均2.1泊。

このポジティブなデータは、ブルガリアの観光産業がパンデミックによる低迷から順調に回復していることを示している。

国内外からの旅行者を惹きつけ続けているブルガリアは、今後数年のうちに、パンデミック以前の水準が異常値ではなく、標準値になる可能性を示している。

観光業の繁栄でシェンゲン協定加盟が間近に

ブルガリアの観光客数は好調で、今年3月にはシェンゲン協定加盟が予定されており、EUからの旅行者や移住希望者は明るい展望を抱いている。

ビザなしでの入国と国境を越えた移動の拡大に向けて準備を進めるブルガリアの観光収入は、観光客の増加に対応する準備が整っていることを示している。

シェンゲン協定が承認されたブルガリアは、今春、既存の国境規制が撤廃され、大きな利益を得る準備が整っている。

ブルガリアは、シェンゲン協定承認が近づくにつれて、パンデミック前の観光指標を上回る成長を続けている。

シェンゲン協定に沿った強力な観光産業

EU閣僚がブルガリアの待望のシェンゲン協定加盟を承認することを決定した今、ブルガリアの観光産業は絶好のタイミングを迎えている。

2024年3月のシェンゲン協定加盟を数ヵ月後に控え、ブルガリアの観光産業、外国人観光客、宿泊施設は新たな高みに達している。

ブルガリアは、欧州域内のすべての国境規制の撤廃を目前に控えており、これらの指標は、ブルガリアのインフラと、シェンゲン協定加盟の後押しを活用する能力を浮き彫りにしている。

観光客が急増するブルガリアは、苦労して獲得した欧州内の国境開放を最大限に活用する準備が整っているようだ。

ブルガリア観光セクターの明るい展望

宿泊施設のキャパシティが拡大し、国内外からの観光客数と宿泊日数が着実に増加しているブルガリアは、観光業が力強く復活する態勢が整っている。

現在の傾向が続けば、ブルガリアは長期的にはCOVID以前の観光指標と収入を常に上回る可能性がある。

自然の美しさ、歴史、文化に恵まれた、過小評価されているヨーロッパの観光地を求める観光客にとって、ブルガリアは2024年以降に訪れるべき理想的なスポットとなるかもしれない。