フィンランド、ロシアとの国境閉鎖を2月中旬まで延長

フィンランド、ロシアとの国境閉鎖を2月中旬まで延長

フィンランドのマリ・ランタネン内相は1月11日、少なくとも2024年2月11日まで、ロシアとの国境8カ所すべてを閉鎖することを決定したと発表した。

状況の変化を正当化

「国家安全保障はフィンランドにとって極めて重要な問題である」とランタネン内相は国境閉鎖延長の理由を述べた。

ランタネン大臣は、フィンランドとロシアの国境の状況は12月の閉鎖以来変わっていないと強調した。

代替案を検討中

ランタネン大臣は、同省がロシアとの国境状況を解決するための長期的な代替策を検討していると述べた。

内務省のプレスリリースでは、ロシア側で待機している移民のグループが目撃されており、どうやら国境が再開されればフィンランドに渡る準備をしているようだと述べている。

12月から全面閉鎖

フィンランドは2023年12月、1本の貨物列車の横断を除き、ロシア国境のすべての旅客輸送を完全に封鎖した。

これに伴い、フィンランドの国境検問所に到着する亡命希望者が顕著に増加した。

ハイブリッド戦争戦術の疑い

フィンランド当局は、移民の流れが意図的にフィンランドの国境ポイントに流されているのは、フィンランドに不安定さを作り出すためのロシアのいわゆる「ハイブリッド作戦」の一環ではないかと疑っている。

当初の期限切れ

ランタネン大臣は12月の国境閉鎖を発表した際、少なくとも1月14日までは有効であることを示唆した。

その期限が近づくにつれ、今週、政府はこれまでと変わらない状況に基づいて閉鎖の延長を目指したのではないかとの憶測が広がった。

脅威の継続を示唆する評価

ペッテリ・オルポ首相は1月9日、「私の情報によれば、ロシアでは何も変わっていない」と述べた。「脅威の評価も同様で、より多くの行動が必要だと言っている。

待ちのゲームは続く

2月11日までの延長が正式に決定した現在、フィンランドへの入国を求めてロシア側に集まった移民にとっては、待ちのゲームが続いている。

ランタネン大臣と内務省は、ロシアからの脅威レベルの変化を判断するため、国境の状況を注意深く監視する意向を示している。

ETIAS渡航認証の影響

フィンランドがロシアとの国境閉鎖を2025年2月まで延長したことで、間近に迫った欧州渡航情報・認証システム(ETIAS)の開始について疑問の声が上がっている。

ETIASは2025年5月に導入される予定で、EUシェンゲン圏外の60カ国以上からの訪問者に渡航前の認証が必要となる。

ロシアの国境閉鎖は、フィンランドへの短期ETIAS渡航申請者や他のシェンゲン協定加盟国への通過申請者にどのような影響を与えるのか?

内務省は、ロシア国境に関する長期的な解決策を検討中であることを明らかにしている。

地政学的緊張が続く中、ETIASの追加審査や渡航者の制限が行われる可能性があります。

より広範な入国審査への影響

フィンランドがロシア国境の安全対策を強化するにつれ、ETIAS導入後のフィンランドの広範な入国管理政策の変更の可能性について憶測が広がっている。

ロシアからの移民や申請者に対し、より厳格な永住権や長期滞在ビザの要件が設けられる可能性はないだろうか。

来年は、フィンランドが他のEU諸国に追随して、激動の時代に移民政策を全体的に強化することになるかもしれない。

計算された慎重さ

フィンランド政府は、あと2カ月近くすべてのロシア国境を完全に封鎖することで、計算された慎重姿勢を示している。

ランタネン大臣のコメントは、国境で進展する状況に対応するよりも、安定を保証することを優先していることを示している。

恒久的な解決策を検討中であることを示唆し、フィンランドはロシアとの国境に関して長期的な安全保障態勢を固める構えのようだ。