![2023年、ブリュッセル空港の旅客数が急増](assets/uploads/imagery/blog/brussels-airport.jpg)
空港当局が1月12日に発表した数字によると、ブリュッセル空港は2023年に前年比17%増の2220万人の旅客を迎えた。
旅客数はパンデミック前の2019年の84%に達した。
レジャー旅行の回復
ホリデーと訪問客で構成されるレジャー旅行部門は「ほぼ完全に回復した」と空港は述べている。
ビジネス旅行も回復の兆しは明らかだが、ビデオ会議の利用増加やエコロジーへの意識が、特に短距離便の成長を抑制している。
スペインがトップ
2023年の旅客目的地上位5カ国は、スペイン、ドイツ、イタリア、トルコ、米国であった。
旅客便の12%増に後押しされ、便数は前年比7%増となった。
貨物量は減少
2023年の貨物部門は悪化し、総貨物量は10%減の700,846トンとなった。
特に航空貨物は6%減少し、空港によれば「世界的な傾向と同じ」割合であった。
輸出入貨物の上位地域は、アジア、アフリカ、北米だった。
大型機、高稼働率
2023年、1フライトあたりの旅客数は、前年の135人に対し平均141人となり、年間新記録を樹立した。
これは主に、航空会社がより大型の航空機を利用したことと、航空機の搭乗率が上昇したことによるものである。
ETIASの影響はまだ数年先
欧州渡航情報認証システム(ETIAS)は2025年5月に開始される予定である。
ETIASが導入されれば、ビザ免除の旅行者はシェンゲン圏に入国する前に渡航認証を受ける必要がある。
ブリュッセル空港が復活を続ける中、ETIASは将来、観光客やその他の訪問者の数に中程度の影響を与える可能性がある。
長期旅行者は要注意
ブリュッセル空港への2023年の旅客流入は、EUへの長期旅行者や移民に影響を与える可能性がある。
パンデミック後に旅行が回復するにつれ、滞在許可証の申請者、大学入学を希望する学生、ヨーロッパ各地への長期旅行を手配するデジタルノマドは、ブリュッセル空港のような交通の要所における最近の増加を計画に組み入れる必要がある。
EU全域の移民政策も進化しており、不法移民を恐れて規制を強化する国もある。
楽観的な見通し
2023年の旅客数は大幅な回復を示すものの、ブリュッセル空港の見通しは依然として慎重である。
世界経済の混乱が続けば、旅客数の増加が脅かされる可能性がある。
しかし、レジャー旅行が力強く回復し、ビジネス旅行も緩やかに回復していることから、2024年も成長が続くとの期待が高まっている。