今年は、EU以外の多くのパスポート所有者のためのEUの新しい旅行規則について、非常に多くのニュースがありました。EU委員会は、すでに実施されている米国とカナダのビザ免除制度をモデルにした欧州渡航情報認証制度（ETIAS）と呼ばれるものの詳細を確認したばかりです。ETIASの取り決めにより、欧州への渡航者は、処理時間を考慮して、欧州到着の少なくとも96時間前にオンライン申請書に記入する必要があります。また、18歳以上の人々は申請に7ユーロの費用がかかり、認証取得後、渡航者はシェンゲン協定加盟国に最大90日間滞在することができます。各渡航者はオンラインでETIASを申請する必要があり、承認されると、3年間、またはパスポートの有効期限まで有効となります。ETIASは2025年初頭に正式に導入される予定です。
ETIASはEU加盟国だけに関係していますか？シェンゲン協定国にも関係していますか？
マルタは、ほとんどのシェンゲン協定加盟国と同様に、シェンゲン協定とEUの両方に加盟してます。両グループのルールには重複する部分がたくさんあります。基本的に、主な違いとして、シェンゲン協定はETIAS制度のような国境協定にのみ関係しており、EUは、入国管理規則だけでなく、より多くのことに関係しています。
欧州人以外の方で、シェンゲン協定加盟国への渡航を希望される方は、おそらくETIASを使用して申請する必要があります。これは、マルタを含む、ほぼすべてのEU諸国を意味します。ETIASがアイルランドのようなシェンゲン協定に加盟していないEU諸国に使用される可能性は低いようです。
渡航者にとってマルタはどのような場所ですか？
マルタには数多くの魅力があり、たくさんの人々が訪れています。イタリアのシチリア島の南、地中海の真ん中に位置し、古い交易路を挟んでいるため、長く興味深い歴史があります。典型的な地中海性気候で、夏は暑く乾燥しており、冬は涼しく湿潤です。
バレッタはマルタ最大の同名の島の首都です。巨大な港があり、街は歴史的な建物だけでなく、近代的なショッピングセンターなど見どころがたくさんあります。マルタの首都は、島の真ん中にある丘の頂上に位置するイムディーナです。「サイレントシティ」とも呼ばれますが、この言葉は、一日の終わりに観光客がいなくなったときのことを最もよく表しています。この街は、素晴らしい中世の建築で最もよく知られています。
マルタは人が住む3つの島で構成されており、ゴゾ島とコミノ島は本島よりも小さくて田舎ですが、歴史や、田舎の静けさ、沿岸の景色を楽しめるため、訪れる価値があります。
私はマルタへの渡航にETIASが必要でしょうか？
それはあなたの国籍によって異なります。マルタに直接到着し、EUまたはシェンゲン協定加盟国が発行したパスポートをお持ちでない場合は、（2025年から）ETIAS認証またはシェンゲン協定加盟国の完全ビザが必要となります。現在、マルタ（またはシェンゲン協定圏の他の地域）に入国するためにビザを必要としない国が60カ国あります。これは、ETIASの正式導入時に変更されます。これらのグループのいずれかである場合は、オンラインアセスメントで、シェンゲンビザまたはETIASが必要かどうかを確認することができます。ETIASが必要となる可能性のある人も2025年までは何もする必要はありません。EU以外の国の市民は、シェンゲン協定加盟国に到着する前にビザを申請する必要がありますが、これがETIASの発足時に変更されることはほぼありません。