EUは、ETIASと呼ばれる事前渡航認証制度または欧州ビザ免除を導入しており、これはブルガリアだけでなくその他ほぼすべての欧州諸国への旅行にも影響します。ここ数年間、EU加盟国はテロ事件や、継続的な脅威、外国人難民の大量流入を経験しており、欧州はより恐ろしい場所に感じられるようになりました。
新しいETIAS制度により、欧州に合法的にアクセスできる潜在的な危険人物や犯罪者の数が減り、EUが少しでも安全になることが期待されています。すでにEUの市民権を持つ人々には影響しないため、すべての人が事前にETIASを申請する必要はありませんが、これまで欧州に到着する前にビザを申請する必要がなかった多くの外国人訪問者に影響を与える可能性があります。
ブルガリアはシェンゲン協定加盟国ですか、それともEU加盟国ですか？
ごくわずかな例外を除くほとんどのEU加盟国と同様に、ブルガリアはEUに加盟していますが、シェンゲン協定の正式加盟国ではなく、加盟に向けて手続きを行っているところです。欧州外からの渡航者は、長い間この違いに戸惑い、困惑してきました。実際、欧州の人々でも混乱するぐらいです。EUはもともと国境内に自由貿易圏を提供するために設立され、シェンゲン協定は入国審査や国境の手続きを全域で統一するために設立されました。
短い観光やビジネスでブルガリアに渡航する場合は、ビザなしで旅行できるか、またはブルガリアのビザが必要となる可能性があります。ただし、ブルガリアがシェンゲン協定に加盟すれば、2025年までにこれが変更される可能性があります。ブルガリアが2025年までにシェンゲン協定に加盟した場合、現在ビザなしで渡航可能な方はETIASが必要になり、現在短期観光やビジネス訪問にブルガリアのビザが必要な方はシェンゲンビザが必要になる可能性があります。
ブルガリアにはどのような歴史がありますか？
ブルガリアは、西暦681年に中央アジアの民族であるブルガール人によって初めて建国されました。ブルガール人は戦士であり、瞬く間に周囲の土地を征服しました。西暦865年、ブルガール人はビザンチン帝国に侵攻しました。ビザンチン皇帝は、ブルガリア国家を承認することを余儀なくされました。1200年代初頭、ブルガール人はオスマントルコに征服されました。オスマントルコは約500年にわたりブルガリアを支配しました。1878年、オスマン帝国はブルガリアの独立を許しました。第二次世界大戦中、ブルガリアはナチスドイツと同盟を結びました。戦後、ブルガリアは共産主義国家となりました。1989年、共産主義政府が倒され、ブルガリアは民主主義国家となりました。
ブルガリアに人々が渡航する理由は何ですか？
ブルガリアは欧州で人気の渡航先となりましたが、その魅力はまだ過小評価されています。ブルガリアはバルカン半島、黒海の国境にあり、トルコや、ルーマニア、セルビア、マケドニアの近くにあります。歴史的に、トルコのボスポラス海峡と同様に、欧州とアジアを結ぶ貿易ルートにとって戦略的に重要な場所でした。
ブルガリアには、訪問者を惹きつけるあらゆる要素があります。ハイキングやスキーが楽しめる内陸部の山々や、黒海沿岸のビーチ、歴史のあるドナウ川、首都ソフィアなどの近代化とエネルギッシュな都市、プロヴディフなどの歴史的な都市があります。
ブルガリアが休暇の渡航先として認知されてきたため、特に冬が穏やかな沿岸部で、休暇用のコテージを購入するブルガリア国外の欧州人が増えてきています。
私はブルガリアへの入国にETIASが必要でしょうか？
現在欧州への渡航前にビザを取得する必要のない第三国からの渡航者はすべて、ETIAS申請の認証が必要になることが予想されます。現在、60カ国がビザ免除リストに記載されているため、多くの人が対象となります。欧州連合（EU）またはシェンゲン協定加盟国の国民は、EU内のどこにいても自由に生活、旅行、就労できるため、ETIASの導入によって直接影響を受けることはありません。