スイスは常に欧州の一部でしたが、興味深いことに、27カ国が加盟する欧州連合に加盟したことはありません。ただし、新しい欧州渡航情報認証制度（ETIAS）が開始された後は、それを導入する国の一つとなります。ブリュッセルのEU委員会から入手可能な最新の情報によると、ETIASは2025年初頭に開始される予定です。ETIASの一部は、米国のビザ免除制度ESTAを参考にして作られています。ETIASはオンラインで申請する必要があり、大人の申請者1名あたりわずか7ユーロの料金がかかります。ETIAS申請によって得られた情報は、本制度を利用する他の国との間で共有されます。欧州への渡航者は、申請が承認されると、ETIASを使用して欧州のシェンゲン協定加盟国のいずれかに最大90日間滞在することができます。ETIAS認証は、3年間またはパスポートの期限のいずれか早い方まで有効です。
スイスはEUに加盟していないのに、なぜスイスのETIASがあるのですか？
スイスはEUに加盟していませんが、シェンゲン協定には加盟しているためです。シェンゲン圏は欧州諸国のもう一つのグループで、各国で同じ入国管理規則を採用しています。スイスのようなシェンゲン協定加盟国の国民は、制限なく他のシェンゲン協定加盟国に行くことができます。シェンゲン協定加盟国以外のEUパスポートをお持ちの方には、シェンゲン協定加盟国全体で同じ規則が適用されます。例えば、シェンゲンビザはシェンゲン圏内であればどこでも有効ですが、EUには加盟しておりシェンゲン協定には加盟していない少数の国では有効ではありません。
ほとんどのシェンゲン協定加盟国はEUにも加盟していますが、シェンゲン協定加盟国のルールは非加盟国とは少し異なる可能性があるため、欧州人でない方はシェンゲン圏とEUの違いに慣れるのに少し時間がかかるかもしれません。
スイスの主な見どころは何ですか？
スイスといえば、ほとんどの方がアルプスの緑の牧草地や、そびえ立つ山々、きらめく湖をイメージされるはずです。また、チューリッヒの銀行や、ノーム、ヨーデル、スイスアーミーナイフ、チーズ作り、鳩時計を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。でも、他の国と同様に、スイスは必ずしも外国人が抱くような象徴的なイメージとは一致しません！
アルプスの景色は確かに印象的で、多くの村は絵のように美しく、先述の鳩時計や、チューリッヒのさまざまな銀行、穏やかなアルプスの牧草地、レマン湖のような大きな湖など、スイスには見るべきものがたくさんあります。1つ問題があるとすれば、特に夏場は渡航先として非常に人気なため、宿泊施設についてあらかじめ計画を立てる必要があることです。
私はスイスへの渡航にETIASが必要でしょうか？
それは、国籍をお持ちの国によって異なります。ETIASは、「ビザ免除」カテゴリーに属する国のグループを対象としています。これらの国の市民は、事前にビザを申請する必要はありませんが、シェンゲン協定加盟国全体で90日以上滞在することはできません。これらの国のパスポートをお持ちの方（不明な場合は、こちらをご確認ください）は、渡航の96時間前までにオンラインで申請する必要があります。