欧州連合（EU）は、欧州大陸の一部で悪化した治安状況に苦悩しています。これにより、クロアチアを含む欧州への渡航を希望する人々に対して、事前に高度なセキュリティチェックを行う新しい方法が生まれました。EU加盟国の多くは、これまでの欧州の国境管理は緩すぎたと考えています。
新しい制度は、米国のESTAのようなビザ免除の一種で、現時点で欧州への渡航にビザが必要ない非EU市民のグループを対象としています。ETIASを取得するには、渡航の少なくとも96時間前までに、所要時間約10分のオンライン申請を行い、少額（7ユーロ）の料金を支払う必要があります。取得後3年間は、再度申請する必要はありません。この新しい制度は、欧州渡航情報認証制度（ETIAS）と呼ばれ、2025年初頭までは導入されないものと思われます。
クロアチアはまだシェンゲン協定に加盟していないそうです。これは、クロアチアでのETIASの採用にどのように影響しますか？
クロアチアは2013年にEUに加盟したばかりですが、まだシェンゲン協定には加盟していません。今後数年以内にシェンゲン協定に加盟する予定なので、ETIASの開始時にはすでに正式加盟している可能性と、そうでない可能性があります。クロアチアは、自国への自由な出入りを許可する義務があり、税関管理を行っていないため、クロアチアがシェンゲン協定に加盟しているかどうかは、クロアチア以外のEUパスポート保有者にはあまり影響しません。しかし、クロアチアがシェンゲン協定に加盟するまでは、理論的には独自の制限や規則を選択することができるため、EU加盟国以外の市民にとっては多少の違いがあります。実際には、ETIAS制度が開始されると、オンラインの申請フォームから得られた情報がこの制度を使用して共有される可能性があります。
クロアチアはまだ魅力的な渡航先ですか？
クロアチアは、昔から観光客にとって非常に魅力的な渡航先です。長くて美しい海岸線が最大の魅力ですが、ドゥブロヴニクやスプリトなど、古く興味深い都市もクロアチアで過ごす休暇の魅力の一つです。
クロアチアのダルマチアの海岸線には、島々や入り江が点在しています。島の多くは現在国立公園となっています。この海岸沿いの気候は緯度によって異なり、アルバニアとギリシャに近い南部よりも北部はより温暖です。夏の大部分は暑く晴れた天気なので、理想的です。
この印象的な海岸線をいくつか観光するには、さまざまな方法があります。クロアチアの端から端まで運航している各種フェリーを利用することもできます。複数のクルーズ船や、地元を拠点とする小規模な観光船があります。チャーターヨットの代理店からヨットをレンタルすることもできます。
クロアチアのETIASを申請する必要があるのは誰ですか？
先述のとおり、クロアチアのETIASは、シェンゲン圏への渡航にビザが必要ない方々のためのビザ免除です。実際、世界各地の約60カ国の市民は、EU市民のようにいつでも自由に出入りすることはできないものの、事前にシェンゲンビザを申請する必要はありません。
これらのビザの必要ない渡航者がシェンゲン圏に入るには、シェンゲン協定加盟国の国境に行き、パスポートにスタンプを押してもらうだけでOKです。これらのグループには、北米や、ラテンアメリカとカリブ海の一部、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドなどの環太平洋諸国のパスポート保有者が含まれます。2025年初頭から、これらの国のパスポートをお持ちの方は、クロアチアや欧州の他の地域に最大90日間渡航する場合に、ETIAS認証を申請する必要があります。